Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
このように版木が別々にあるものですからその寺々へ版摺人を遣わして刷らせなくちゃあならん。まず紙を買い整える。その紙は紙の樹で拵えたのでなく草の根で拵えるのです。その草は毒草で根もやはり毒です。その根は白い色で繊維が沢山ある。その繊維でもって紙を製造します。紙質は随分強いが真っ白な紙はない。少し黒くって日本の塵紙のようなものである。そういう紙を沢山買い整えて版摺にカタ(進物用の薄絹)と版代とを持たしてやります。
版木の借賃は寺によって高いところもあり安いところもあれども、大抵百枚刷って一タンガー即ち二十四銭あるいは四十八銭、最も高いので一円二十銭位のところもあるです。そういう風にして三人なりあるいは六人なりの人を遣わして版を刷らせるのですが、版摺は大抵二人で一人は刷り上げたのを纒める役目である。版摺といったところが日本の人のようになかなか手早くはいかんです。それに茶を喫みながら仕事をするのですからごく呑気なもので仕事はいっこう捗らない。ですから割合に入費が余計かかる。で版摺一人の手間賃が向う扶持で五十銭ずつやらなければならん。
ですからなかなか書物は高く付くけれどもちゃんと摺本になって居るものはごく安いです。