Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
私はいかにチベットでもそんな事はあるまいと思いましたが、それは非常なものでお寺の中で公然骰子を転がして博奕をやって居る。
どんなに喧しゅう夜通しやって居ても誰も何とも言う者がない。子供もみなうまい物を喰うて遊び放題に遊ぶのですから、私共に置いてある小僧なども常はおとなしいけれども、もうこの時ばかりは少しも言うことを肯かない。夜などはどこに行ったのかちっとも帰って来ない。そういう事がたびたびあって用を弁ずることが出来んので大いに困った事がある。そのほかに雇入れてある小僧も同じように出て行ってしまって、二人とも間に合わぬというような訳。これらは例の汚穢な事をやりに行くらしい様でありました。
そういう時分に堅く身を守ってジーッとして居る人間はほとんど馬鹿のような有様で、学者といわれて平生むつかしい顔をして居る人も、その時はほとんど酒の飲み続けで酔潰れたかのように精神が紊れてしまう。骰子転ばしをするもあれば花を弄ぶもあり、随分立派な人でも喰物の賭け位はやって居る。それが非常に愉快なものと見える。ことに壮士坊主などは歌を謡うやら角力を取るやら、何が何やら寺の中一切が乱暴世界になったとしか見えない。