Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas

Aozora Bunko

だからまあ何所へいっても人がおらないようなものです。それ故夜通し荷造りをしても、あるいは翌日人を雇うて送らしても人の疑いを惹き起すような事もなかったのです。

それから私の今まで使って居ったチャンバイセー(慈智)という小僧がある。長く仕えて居ったものですから、その小僧の始末を付けなけりゃあならぬ。それは今までは私が居らなくても毎日書物を学ばせるために教師のもとに預けてあるので、私が帰って行けばやはり帰って来て水を汲んだり茶を沸かしたりする事はやって居るのです。私が今此寺を去るのに黙って出て行く訳にはいかない。やはりお暇を遣らなければならぬ。そうでないとなぜ書籍などを持ち出すのであろうかとじきに疑いを起されますから。

それで私がその小僧らにも言い聞かしました。「これから私は大変よい都合が出来たから巡礼に出かけなけりゃあならん。それは大蔵大臣の弟でツァーリーの方に住んで居られる方がある。ツァーリーというのは第二の霊跡とされて居る所である。元来チベットには三つの霊跡がある。一つは西北原のカン・リンボチェ即ちマウント・カイラスである。一つはツァーリーというて東南に当り、インドのアッサム地方と境して居るヒマラヤ山中にある峰である。