Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
お前は一体馬鹿な事をいう。金がなきゃあそういう危ない道も行かなくちゃならんが、こっちは金がないという訳じゃあない。そんな危険な間道を通って往く必要はない。殊に強盗の沢山居るブータンに行ったら殺されてしまうより外はない。お前そんなに酒代が欲しいのか。一月七円五十銭の給金といえばチベットに居って一年も働かなければ得られない給金だ。しかし仕事が豪いから割増をしてこれだけ遣るのだ。その上にもまた酒代が欲しいのか。酒代は遣らぬとはいわない。あちらまで辛抱して行けば酒代は遣ろうけれどもさもなければ一文も遣ることは出来ない。この後は決してそんな事を言うな」と言聞かせますと先生幾分か疑いが融けたらしい。
というのはもし私がそんならお前に金を遣るから間道の案内をしてくれといえば、これ必ず怪しむべき人間であると私の心を試すために言出したので、実際自分は間道から行きたい事はないのですからその晩必ず私の寝息を窺い荷物でも持って逃げて行くに違いない。そりゃもうよく分って居るのでございます。そういう点においてはチベット人は決して信用することが出来ない。ごく知合の中で互いに世間体を飾って居る間は正直を守って居るですけれども、社会の制裁を離れたいわゆる世間から飛び離れた所に出て来た時分にはなかなか狡猾で、どんな恥かしい事でも構わずにやり遂げる