Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
山へ登って行った。
そうして一里ばかりごく小さな木の生えて居る間を登って行くと、今度は全く雪の山になってしまいましたが、その雪の山に這入る前に池がありました。その池には氷が張りそれから一里ばかり上は非常な雪でしたが、人が沢山通るものですから其雪が踏まれて堅くなって居る上に昨夜また降ったので、その踏んで堅くなって居る上に新しい雪が積って居って、やはり堅い所ではあるけれども幾分か踏みしめて行くような塩梅になって進んで行ったです。この坂の名をゼーラという。
その雪の中を登って行く中にも、ずっと下の方を見るとなかなか大変な広い野原の谷間から雲が立って居りまして、それが大いなる林の間に飛んで居るというような有様、実に綺麗です。で上の方にはパル、スルの花が盛んに咲いてあるのがよく見えて居ました。
その一里ばかりの雪の中を通り抜けて頂上へ着きました。この頂上が英領インドとチベットとの本当の境目である。ここを一足向うに下ればもう、チベットの法律をもって支配さるる事のない人間になってしまう。これより東北はチベットである。これより西南は英領インドである。まずそこまで着きまして、そこで私は東北の方を眺めてまたその漠々たる広い谷を踰えて遙かの東北に当る雪の山が、その雲の中に見えつ隠れつして居る様を観た。