Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
というて神でもなければ仏でもないから、空を飛んで行って助けに行く訳には行かず、どうしたらよいかと思案に暮れて日夜その事ばかり考えにゃあならぬ事になってしまった。その結果としてペキンへ行って清国政府に願うてチベット政府の方へ命令を下すように手続きを取るのが利益か、ネパールの方へ行って頼むのが利益かということについて余程考えたです。
ところで清国の方へ行って頼んだところが、よし清国の方で私の願いを容れ、また日本の外務省においてもよくその情状を察しそれだけの取計らいを清国に通じ清国政府においてよくやってくれると仮定したところで――そういう事にするのも我々一介の僧侶としてはむつかしい事でありますけれども――チベットの実情を考えて見るとどうしてもいけない。なぜならばチベットでは既に清国そのものを信じて居らぬからです。清国皇帝は英国の貴婦人を皇妃に貰うて以来、英国と非常に親密になって居るために清国が紊れるのであるという風説がチベットに流布して居るのみならず、政府の内にもそういう馬鹿な事を信じて居る者もある。
全く清国政府に対して信用をおいて居らぬのみならず、清国は既に無勢力になったからかの国の言う事を肯かないでも自分の方には少しも痛痒を感じないという考えもあり、殊に外国との関係について清国から申込みがあった時分には