후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
全国民挙って巡査か探偵
そこでチベット人は非常に心を悪くしました。そうでなくても山間の人民で殊に猜疑心の深き国民でございますから、なおさら疑いを深からしめました。もとチベット人は外国人に対しては誠によく取り扱う性質の者でありましたけれども、シナ政府の政略によって「お前の国へ外人を入れると仏法を滅ぼされて耶蘇教を拡められるから用心しなくちゃあならん。必ず堅く閉じなくちゃあならん」と持ち掛けました。其事を正直なチベット人は本気に受けて鎖国主義を奨励して居りました。けれども今より二十二年前すなわちサラット・チャンドラ・ダース師が入ってインドへ出て来るまではまだ鎖国とはいうものの全然と鎖国には至らなかったです。ところが先生がインドに出て来てからその事の知れた後は
全国民挙って巡査か探偵 のごとくになったのですから、チベットに入るということは実にヨーロッパ人としてはほとんど絶念しなくちゃあならんような事になったです。でヨーロッパ人は大抵顔色、眼付、髪の色までが違って居るのみならず、大仕掛に沢山な同勢、駱駝なども沢山に引っ張って来るものですからすぐ追い還されてしまう。現にヘディンという人も私がラサ府に居る時分に何遍かチベットの北の境を侵して入って来かけたけれどもいつも留められて仕舞にはとうとう帰ってしまった。