일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면

아오조라 문고

大王殿下もまた疑う

実に私はその言を聞いてただ風説ばかりではない。大王殿下までかかる疑いを起して公然私に問わるるというのは、チベットあたりならば格別、ネパールは世界の文明を学んで居る国である、しかるにかからんとは……。かつ世界は非常に文明に進むというに拘わらずいずこの国においてもうるさいのは国際上の猜疑心である。

各国皆共々に猜疑心を起し、ロシアがどうしたとか英国がこうしたとかいって、互いに疑いを起して居る有様は実に奇態な現象また馬鹿げた話で、まして私ごとき鐚一文の関係もない一介の僧侶が、国際上の事に関係したかのように思わるるのは味気なき事と、余りの事に私は呆れ果てて暫く何もいわずに居ったです。ところが大王は「その秘密を言うに忍びないのですか」と問われた。

「私には一切秘密はありません。私が心中の真実を告げます。私を送ったものは私自身の意思であります」と答えると、大王は笑いながら「大金を要するところのこの長途の旅行、殊に私と司令長官にさえ沢山な贈物をしたではないか。その大金の出所はいずこであるか。六年間の長旅というものは容易の金で出来るものではない。これらの大金は決して一介の貧僧に出来得べき事でない。