후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
危険極まる従僕を解雇す
それはこの間道ばかりでなくいずれの間道でも、人の一人でも通って来られるような所にはすべて五名ずつの兵隊に道を守らしむる事になったという噂、だんだん聞いて見ると事実で、とてもこの間道からチベット高原へ進むことが出来ぬようになりました。
危険極まる従僕を解雇す ここに蒙古の博士でセーラブ・ギャルツァン(慧幢)というお方が来て居りますが、なかなかの学者で僧侶らに経文を教えて居る傍ら医者の真似をして居ります。その人がしばしば私の所へ遊びに来て話をしました。ある夜荷持二人が酒宴をして居りました揚句喧嘩を始め、いよいよ悪漢の本性顕わして互いにその身の悪事を罵り合って居る所を聞くと、老婆の言う通りの悪漢でその互いに言うところを聞きますと、手前は強盗をして人を殺したに似合わず表部は猫のように柔和な姿をして居るが、時が来たら鼠を掴むようにシナのラマに荒い仕事をしようと考えて我を邪魔にするのであろうといいますと、一方はそりゃ手前の考えを手前にいって居るのだからよしおれが邪魔になれば退いてやろうというような事で、非常な争いをした揚句私の許に来て、彼が居れば私に暇をくれと互いに言いましたから、それを倖いに相当の礼金を遣わして断然その二人を解雇し、老婆にも小遣いとカタを与えて放してしまいました。