후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
世界唯一の壮観
恐らくバタでもって一夜にこれだけの大供養を行うということは、私は世界においてほかにあるまいと思います。むろんこれより金のかかった祭典は幾らもありましょう。とにかくバタでもってこれだけ沢山の金をかけて大供養を行うということは
世界唯一の壮観 であると私は考えました。このモンラムの祭典中も私はやはり大蔵大臣の家に居りました。で、ただその供養を見ただけで法会には行きません。なぜ行かないかというに何分急込しくってなかなか坐る場所がない。もしうまく坐り得たところがとても動くことも出来ん位ですから、そんな窮屈な思いをして行くに及ばぬという考えもあったからですけれども、どんな様子か一遍見に行きたいという心地もするものですから見物に出かけたところが、なかなか面白かったです。しかし一番面白いのは壮士坊主の居るところでした。
壮士坊主が騒いで居るところへシャーゴの下役を勤めて居る警護の僧が、長さ二間ばかり太さ五、六寸ほどの柳の棒を提げて見廻りに出かけて来る。その棒の端切れが向うの方の隅へでも見えると、今まで鼻唄を謡ったり喧嘩をしたり腕押をして居った奴が、静まり返って殊勝らしくお経を読み始める。