후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
第百四十四回 奥中将を軍営に訪う
激論深更に及ぶ
激論深更に及ぶ 私はその忠告に応じないものですから、藤井さんは「大体その道理が分らぬ。婦人の仁というのはその事だ。いわゆる小仁を知って大仁を知らぬ者の言だ。その理屈は君はまだ分らんのだろうからおれが言って聞かせる。元来チベットに起って居る事件は何人位死刑に遇うのか分らんけれども、ここに十名の人なり二十名の人なりが死刑あるいは財産を没収されると仮定したところで、それが世界に対しどれだけの害を及ぼすかそれをよく考えて見なさい。鎖国を励行する一つの動機になるだけで、そんなに大きな害はありませぬ。しかるに君がこれからネパール国へ入って不幸にして死んだらどうするか。折角出難いチベットから出て来て世界に紹介すべき大功の事を冥土に齎らしたからといって何の益があるか。早く日本に帰ってこれを世界に紹介したならば、間接にどれ位世界の学者に利益を与えるか知れない。だからこの場合は世界に対する義務ということに重きをおいて、チベットに対する小さな義務を棄てにゃあならぬ。しかるにその別ちも付かずにただ子供のように女のように、区々たる人情に搦まれて居るというのは分らん話だ」とこういう御説明で、大谷上人も井上さんも御同意であった。