후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
一般人民の籠絡手段
第百七回 チベットとロシア
未来の大王
その遣り方がまたなかなかうまいです。こんなふうに着々と外交政略をその国の人情風俗に従い、その人民の慾望、性質等によく適ったように施すというのは余程感心なものだと私は大いに感服しました。その遣り方はまずこうです。一般人民の心を取り入れる方法としては、私がちょうどこちらへ来る少し前にその事は着手されて居った。それは別段金もかけないがなかなかうまい。それはどういうことかといいますのに、チベットでは新教派のある昔のラマが拵えた書物の中に予言すなわち未来の讖言があるです。その讖言はただそのラマ一人が言うたのみならず、また随分外にもそれに和して言い出した者が沢山あるので、ほとんど人民一般の脳髄へ染み込み書物の上で知って居るのでなくてお伽噺の上で知って居るです。
第百七回 チベットとロシア
未来の大王 その讖言によって来るところを繹ぬると、今より二千年以降一千二、三百年までの間において、カシミール地方は大変仏教が盛んであった。元来その国は物産および景色に至るまで実に立派なもので、気候のごときも一年中大抵杜鵑が啼いて居るというような場所もあるそうですから、とにかく非常に優美な国である。