후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
美しい貴婦人の晒し者
今ここに晒されて居るのは流罪になる者が半分で、その半分は三日あるいは七日晒されて後に、柳の太い生棒で三百あるいは五百なぐられる者であります。私は現在の世の中に地獄が現われて居るかのごとく思われ、その人の心事を察して気の毒に思いつつ向うの方に廻って参りますと、釈迦堂の南西の隅の日当りのよい所、最もパルコルの中の道の広い所であるがそこの石の上に
美しい貴婦人の晒し者 が居る。その貴婦人はやはり前に見たごとく三尺四方の厚い首枷を箝められて居る。その首枷が柔弱い貴婦人の肩を押え付けていかにも苦しそうに見えて居る。で頭には小さなブータン製の山繭の赤い頭掛を懸けて、少し俯向き心になって眼を閉って居られるです。その端にはこの貴婦人を警護して居る巡査のような者が三人ばかり居る。麦焦しを喰わせるものと見えて麦焦しの入物がその端にある。また差入物というような訳と見えて少しよい食物もそこに置いてあります。その食物はいちいち人から喰わして貰わなくては、自分の手はやはり手錠を下されて居るからもちろん喫べることは出来ない。かかる柔弱い尊い婦人は誰であるかといいますと、これはこのチベットでは一番旧い家として、そうして貴族中でも最も利者として世人の尊崇を受けて居るドーリンという名家の令嬢であったです。