후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
眼が潰れてしまう
も充分に進みたいという考えで、腹の減るのを無理押しに押して午後八時過ぎまでに八里余り進んだには進みましたが、雪の光の反射のためにいわゆる依雪眼病を煩った。その痛さは喩えようがない。今にも
眼が潰れてしまう かというような有様で実にそのままじっとして居ることが出来ない。外には雪が非常に積って居る上にまた夜分になって雪が降り出した。非常な寒気と痛さで身体中は冷汗を流して居るような訳、いかにも苦しくって堪らんのでどうも観念に入ることが出来ない。また横に倒れて見たところで頭に雪が喰い付くというような訳でなお痛さが増して来る。で、その辺の雪を手に取って眼に当てて見たりしてもなかなか痛さが止らない。そうして居る中に自分の身体もだんだん凍えて痺れて来る様子ですから眼を塞いだまま無闇に身体に丁子油を塗り付けたです。眼は塞いだけれども寝るにも寝られずそのままやはり仏法を念じて居ります。その間に不意と歌が出たです。妙な時に歌が出るものでその歌が出てからなんだか苦しみが余程優しゅうなったように思ったです。その歌は
雪の原雪の蓐の雪枕
雪をくらひつユキになやめる
その歌の面白みに自分と自分の心を慰めて悦んで居りました。