후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
時々刻々眼先が変りだんだん進んで来ますと、ヒマラヤ山中の名物であるロードデンドロンというその色の鮮かさといったら何と形容してよいか分らぬほど。美しい花(小木)が千載の古木と突兀たる岩の間に今を盛りと咲き競うて居る。
あちらこちらに種々の珍花異草が綾なして轟々たる溪流に臨んで居る様は、人をして奇と呼び怪と叫ばしめてなお飽くことを知らず、我この所に止まってこの風景と共に仙化せんか、ああ我が父我が母ないし我が国人にこの景色を見せたならばいかばかり喜ぶ事かと、暫く岩の上に腰を掛け我を忘れてつくづくと眺めて居った。その時の愉快は今思い出しても心中の俗塵を洗い去るの感がございます。けれども非常な降雨で御飯を喫べる所もないという訳で誠に困りましたが、もう少し行くと大きな窟穴があるというので其穴まで急いで参りまして、その川端の窟で濡れた枯木をようやく燃しつつ溪流の清水で茶を拵えて飲み、それからまただんだん降ってダカルポ(白岩村)という所に出ました。
この日の行程八里、ここは村というほどでもありませんけれども兵舎があって其舎に兵士が十六名居るです。その外にちょっとした一軒家のようなものがあって其家に兵士の女房などが大分住んで居ります。