후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
露骨にいえば露国そのものが英国の領分を欲しいという訳ですから、とても合同の出来ない事はきまって居る。
まずこのチベットは英国の手に落ちるか露国の手に落ちるかという、二つの争いになって居るです。ネパール国はこの間において、英国にも譲らず露国にも譲らずして充分自分の目的を達する力には、今兵力を用いるよりも実業的の実力をチベット内部に得ることが一番必要であって、それさえやって置けば決してネパール政府は失敗の位置には立たない。たといチベット国をロシアが取ってもイギリスが取っても、ネパールの占むべき利益は充分占め得らるるです。そこで兵力を用いて争うという場合は露国と英国との喧嘩のほかにない。
前にも述べましたようにチベット政府は腐敗極まって、賄賂次第でどちらへでも向くのですから、こんな政府を相手にすることは出来ないけれども、その政府のおもなる者を籠絡して幾分かチベットを動揺する力は今日確かにロシアに在る。しかし最も頼みになる愚民までも心服せしむる力は今日英国に在る。ロシアのやって居ることはごく実着でない。
イギリスの方は誠に実着に出て居りますけれども、外交上の事はどうも実着ばかりで勝を制するとも、また権謀術数が勝を制するとも、一言にいうことは出来ない。