후리가나로 읽는 일본 고전
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면
その時の歌を一つ申して置きます。
讃辞をばいはまほしくも如何にせむ
眼にさへあまるヒマラヤの空
釈尊が雪山六年の修業を積まれたのはこの辺から起った事であるという事を想い起し、自分も年数だけは六年間ヒマラヤ山と離れなかったけれども、成仏はさて置いて菩薩にもなることの出来ぬのは慚愧の至りであると思ってまた一つの腰折が出来ました。
雪山に六歳経し身の如何にして
暁の星にあはで過せし
「暁の星にあはで」ということは、釈尊が菩提樹下に在って暁の星を見て悟りを開いたという故事がありますのでかく詠んだのであります。急坂を一里余り降りクリカネ村を過ぎ鉄橋を渡り、二里余り進んでマルクーという村に泊りました。翌二十一日午前三時に支度を調えて山の中へ登って行きました。今日は急いで行けば大抵首府カトマンズに着ける心算ですから余程早く起きましたので、やがて山上の平原に出ますと広い芝原に大変霜が降って居るです。
空を仰げば、銀色の玉兎が雲間に隠顕して居る光景は爛漫たる白花を下界に散ずるの趣あり、足音はそくそくとして寒気凜然膚に迫るものから、荷持も兵士も顫いながら山を登りますと、その山の間にはヒマラヤ山の名物のロードデンドロンの花は今やまさに綻びんとし、奇岩怪石左右に欹つその間に小鳥の囀って居る様は実に愉快な光景でありました。