일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

河口 慧海의 チベット旅行記(チベットりょこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 531,520자 · 1042화면

아오조라 문고

貰いに来なければならぬ。自分も引返して来たいとは思うけれどもあるいは使だけよこすかも知れぬ。その時分に長官が手間取るに違いなかろうけれども、直に渡してくれるように取計らって下さる訳には行くまいか」と頼みますと「そんな事は訳はない。家の人は堅い人で部下の兵士が行く場合でも十一時から十一時半までの間でなければ旅行券を渡さぬけれどもそれは私が確かに引受けます」という。

「それだけがお頼みで今度また帰って来る時にお目に掛りましょう。此包は全く要らぬから」といって無理に押戻してしまった。その婦人は悦んで帰られた。明日あちらの方さえうまく行けばこちらの手続きは出来た心算であるけれども、なお気遣われるから私の泊って居る家の兵士の女房に聞きますと「そりゃもうきっとうまく行くに違いない。あの人は家の人に対しては無限の権力を持って居ますから」という。日本でいう嚊大明神の家庭であったらしく見える。

その翌六月十四日午前三時雨を冒して二里余り行きますとトモ・リンチェンガンに着きました。まだ夜が明けませんでどこもかしこも戸が締って居るからちょっと休む家もないです。幸いに雨も少し歇んで来たものですからある家の軒下に佇んで居りますとやがて戸をあけました。