轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
「四国新聞」1952(昭和27)年12月12日~1953(昭和28)年7月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 244,473 字 · 487 页
二
この陰謀が紀州家のものだとすれば、まさしく天下の一大事である。
――どうかそんなことがないように。
かれらはそう念じてきた。現在でもそう念じている。しかし、事実の示すところは、かれらの惧れているほうへと、しだいに近づいてゆくようであった。
二
「とにかく、当面の事実を、事実と認めて進めるとしよう」
やがて徹之助は云った。
「これまでの材料は浜屋敷から出ている、二朱銀以外の材料はみなそうだ、そうしていままた、こういう事が起こったとすれば、紀伊家そのものが陰謀の主体でないにしても、なにかのかたちで関係をもっている、少なくとも浜屋敷が一つの役割をはたしている、とみて誤りはないだろう」
「それはもう動かせない事実だと思います」
「そこで次に打つ手だが」
徹之助は少し考えて云った。
「第一に紀伊家御本邸へ人を入れなければならない、第二は浜屋敷だ、これまでのいきさつがあるから、相当むずかしいだろうが、その積下ろした荷物がなんであるかはぜひ知っておかなければならない」
「私はこう思うのですが」
と休之助が云った。
「あのイスパニア文に、舶送ということがありましたね、もちろん船で輸送することでしょう、それから、武器の貯蔵庫は分散しという」