轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

「四国新聞」1952(昭和27)年12月12日~1953(昭和28)年7月13日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 244,473 字 · 487 页

青空文庫

女の眼

一

中谷兵馬  交代寄合の四男

この内、村野伊平と梶原大九郎はそこにいなかった。そして、総指揮は花田徹之助、副が中谷兵馬ということであった。

諸侯関係は小出と牧田が担当。

役所関係は、村野、太田、梶原、添島。

その他は遊軍というわけで、休之助や万三郎もこの中にはいっていた。

「部屋はあいているだろうか」

徹之助が兵馬に訊いた。

「私といっしょにしました」

と中谷兵馬が答えた。徹之助は頷いて、万三郎に云った。

「では、そういうことにして、まずみんなの顔を覚えること、また現在みんなのやっていることをよく聞いておいてくれ」

徹之助はそこで紹介をうち切って、半次を呼ぶようにと云った。

万三郎は中谷に伴れられて、彼の住居へゆき、初めて旅の荷(といってもほんのひと包であるが)を解いた。

縁側にある大きな鳥籠の中で、五羽の「朱雀」が囀っていた。

女の眼

一

芝の新銭座に「ぶっかけ」という下等な飯屋がある。丼飯の上へ、いろいろな物の煮汁を、まさにぶっかけたもので、浅蜊汁とか鰯の団子汁とか、鳥の叩き汁とか、野菜と油揚のけんちん汁など、種類が多いので、下等ながら評判であった。

いかにも小春日和といいたい、暖たかな日の午すぎ、万三郎はその店へ午飯を喰べに入った。