Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
「その荷の内容は」
「まだその報告はまいりませんが」
と徹之助は、結城へ三人の者が探索にいっていることを語った。
「――結城というと、下総の結城か」
信明は首を傾げた。
「なにかお心当りでもございますか」
「いや心当りというのではないが、結城には古木甚兵衛と申す富豪がいて、江戸にも店と住居があるし、紀伊家へよく出入りをするというはなしを聞いたが」
「紀伊さまへ、――」
古木家のことは、徹之助はまだ知らなかったが、紀伊家へ出入りするとすれば、単に富豪というだけでなく、そこになにか意味がありそうに思えた。
「それからもう一つ」
信明は続けて云った。
「これはその事に関係あるかどうか不明だが、数日まえ大目付から日光街道へ人改めの急布令が出された」
徹之助はどきっとした。
「名目は不逞の浪人が徒党を組んで、某所に集合するという情報があった、ということなのだが」
「それは私どもに対する布令に相違ありません」
「前後のもようではそのようにも思えるな」
「間違いなく、結城へ人を遣わしたことが知れたのでしょう、これをとってみても、調書のことが事実であるか、少なくとも事実に近いということがおわかりにならないでしょうか」