Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
七
「わかります」
万三郎は頷いた。
「兄さんたちが探索に乗り出した気持は、よくわかります、そして、単刀直入にうかがいますが、――紀州さまですか」
「ぜんぜんわからない」
「だって、その手紙と紅雀のことがあった。しかも甲野さんが放火されたでしょう」
「見えないんだ」
徹之助は沈んだ声で云った。
「おまえに見せたとおり、集めるだけの資料は集めたがどうしても紀州さまが出てこない、出てくれば天下の大事だ、だからわれわれだけの力で探索しているんだ、――誰かがイスパニアと手を握って、未曽有の陰謀を企んでいる、誰かが、――われわれはそれを知りたいんだ、どうしても知らなくてはならないんだ」
万三郎はきっと顔をあげた。
七
「それで、私はどういう役割なんですか」
「とにかくみんなと会ってもらおう」
徹之助は机の上の鈴を取って、強く五たび鳴らした。
「私はまずつなさんの安否を慥かめたいんですがね」
「休之助から聞いたよ」
と徹之助は云った。
「三郎はあの娘を嫁にもらってもいいと書いて来たそうだな」
「いや、それとこれとは違いますよ」
「われわれはこの調査を朱雀と呼ぶことにしている、つまり紅雀を符号にしたものだ、朱雀、といえばこの事件のことをさすのだ」