Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

二

「――それは、人間を金で売り買いするのは、道に外れたことかもしれません、でも、道に外れたことでも、世間にはざらにありますし、女衒という悪いやつは、大手を振って歩いていますわ」

二

「あなたは女衒という者も御存じじゃないし、そういう人間に捉まって、それこそ血の涙の出るようなおもいをなすったこともない、――だからそんなふうに仰しゃるんだと思いますけれど」

とおちづは続けた。

「あたしは自分でひどいめにあって、いっそ死んでやろうと思ったことさえあるんです、お上というものがあり、ちゃんとお役人がいて、人間を売り買いしてはいけないと定っていても、食うに困って娘を売るよりしようがないような者は絶えませんし、そういう者から血を絞るような女衒がいます、――あたしはそんな男のために、地獄のようなところへやられるかもしれなかったんです、そこを姐さんに助けてもらったんです、――女衒などという悪い人間を平気でのさばらせておいて、そして、娘を売るほど困っているものをそのままにしておいて、ただ人間を売り買いするのは道に外れていると仰しゃっても、あたしにはとんちんかんのようにしか思えません」