Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
七
「だが目的は焼打ちでしょう、武器庫を焼くのが目的なんで、三十人と勝負をしにゆくわけではないと思いますがね」
万三郎はにこっと笑って兄を見た。休之助も頷いて云った。
「まさにそのとおりだ、斬合いにゆくわけじゃあなかったな」
「そう定ったら支度をしましょう」
万三郎は早くも立ちあがった。
七
つなはあとを引受けると云った。
「あの人はいま眠っています」
あの人とはかよのことであろう。彼女がかよの話をするときは、定って万三郎から眼をそらすのであった。
「傷もそれほど深くはないようです、もう案ずることはないと思いますが、ですから、――もしそのつもりがあれば、逃げることもできると思います」
こう云って休之助を見た。
「もしそのようなことがありましたら、どう致したらようございましょうか」
「そんなことは訊くまでもない」
休之助は言下に答えた。
「では、――」
「もちろんだ」
万三郎はつなを見、それから兄を見た。それから二人をなだめるような調子で、
「いやそんなことはないでしょう、大丈夫ですよ、あんなにひどく出血して、そのために気を失ったくらいなんですから、二日や三日はきっと歩けもしないですよ」