Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「こっちは穏やかに話をつけようと思っているのに、その挨拶はなんだ、うぬあこのおれを誰だと思ってるんだ」

「――話をつける」

万三郎が訝しそうな眼をすると、小男の禿が向うから口を入れた。

「つまり、おめえは権あにいの繩張りを荒してるんだよ」

「――繩張りとは、なんの」

「いまおめえの云った稼ぎってやつよ、この辺でやっている稼ぎの繩張りのことよ」

万三郎はははあと思った。

三

万三郎は初めてわかった。

――こいつらはおれにいんねんというやつをつけに来たんだな。

すると急に肚が立ってきた。

――悪いやつらだ。

拾い屋などやっている者は、よっぽど気の毒な身の上の、弱い人間ではないか。こいつらはそういう人々を脅迫して、高の知れた稼ぎから銭を掠めているんだ。

――こいつらはみのがせないぞ。

彼はそう思った。

「おい、勘定をしてくれ」

万三郎は小女を呼んだ。そして、まだ喰べもしない飯の代を払いながら、権あにいに向ってにこっと笑った。

「初めからそう云えばいいんだ、まわり諄いことをするからわからねえ、さあ、話をつけるから外へ出てくれ」

「外へ出ろって」

「そのほうが手っ取り早いっていうんだ」