Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

二人つな

一

二人つな

一

家のようすがわかったらすぐに来る。そう云ったままつなは姿をみせなかった。

三日たち、四日たった。

――なにかあったな。

万三郎は不安になってきた。

つな自身が詳しい事情を知らない、というのだからしようがないけれど、万三郎にはまだ聞き足りないことがいろいろあった。

つなは本所へ隠れたと云った。

休之助に云いつかって、二日のあいだ、その村田という家に隠れていた筈である。しかし、彼女は浜屋敷の変事を知っているし、長崎から出て来た万三郎に、少年を使って危険を知らせた。

――増六へ逃げろ。

捉まると命が無い、と少年に告げさせた。

本所二つ目にいたとすれば、そんなことはできない筈である。彼女は村田という家からまたぬけ出したのだろうか。それとも誰かが知らせでもしたのであろうか。

「わからない、つな自身に訊くよりしようがない」

万三郎は首を振った。

「それよりこの包だ」

彼はつなから預かった風呂敷包を見た。

その中にはなにか調書のような物が入っているらしかった。触ってみた感じでは、幾冊かの、綴じた書類のようであった。つなの話が事実だとすれば、それは花田の兄と休之助とで、半年ほどまえから調べていたというその調書だろうと思えた。