Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

二

「おめえもそろそろいろけがついてきた頃だろう、ええちい公」

屁十が前へまわって来た。

「色も白くなったし、胸や腰っつきなんぞ、めっきり娘らしくなってきたぜ、嘘あ云わねえ、まったくのところきれいになるばかりだ」

「うるさいね、どいとくれよ」

おちづは躯をよけた。

「つまらないことをすると承知しないよ」

二

「そんなに怒るなよ」

屁十はにやにや笑った。

「おめえが娘らしくきれいになったって、褒めているんじゃねえか、なあ三島、そうだなあ」

「そうらとも、褒めてるんら」

三島は手で口の端を撫でた。躯も巨きいが、その手もばかげて大きかった。口の端を撫でて、その手を長半纒の腰へ擦りつけ、それから舌ったるい調子で云った。

「おめえがきれいになったってよ、ほんとられ、褒めてるんら」

「どいてくれってんだ」

おちづは叫んだ。

「屁十や三島なんぞにそんなことを云われると反吐が出そうになる、ひとを甘くみるとあとで後悔するよ」

「なにをそう怒るんだ」

屁十が寄って来た。

「おらあいつもおめえに同情しているんだぜ、家もなく親きょうでえもなし、世間さまからは冷たい眼で見られて、山猫のちい公なんぞと云われてるのを」