Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
二
「な、なにを、この、その、てめえなんぞ知らねえからそんな大きな口をきくんだろうが、あのとき三島のあにいはまた眼が昏んじまったんだぞ、まるでめくらも同然てえありさまになっちまったんだぞ」
「そうらとも、まったくらぞ」
二
おちづはぷっと失笑した。
「笑いごとじゃあねえぞ、とんでもねえあまっ子だ、笑うどころの話か、あれからこっち五十日の余もおめえ、こっくりさまのお灸へ通ったんだぜ」
「そうらとも、五十日の余も、こっくりさまのお灸へ通ったんら」
「なんのためにさ」
おちづが云った。
「なんのためだって、ちぇっ」
と屁十が口を尖らせた。
「なんのためだってやがら、へっ、冗談じゃねえとぼけるなってんだ、おめえがまた三島のあにいの頭をどやしつけたから」
「殴ったのは半ちゃんだよ」
「半公、――ああそうか」
「殴ったのは半ちゃんさ、あたいなら頭を叩き潰してやったんだ」
「なんだって」
「あたいなら丸太で叩き潰して、蟹びしおのようにしてやったっていうんだ、半ちゃんは温和しいから命が助かったのさ、お礼でも云いたいっていうのかい」
「このあま、大口をたたきゃあがって、畜生、よくもぬかしゃあがったな、やい、よく聞けよ」