Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
三
「――わかったわ」かよは眼をきらきらさせた。
「わかりました、つなさんは嫉妬していらっしゃるのね」
「嫉妬ですって」
「そうよ、あたしが万三郎さまを取ると思って、嫉妬しているんだわ」
「なんのために、――」
声をふるわせてつなが云った。
「わたくしがなんのために嫉妬しなければならないんです、万三郎さまから望まれて、わたくしあの方の妻になる約束ができているんですのよ、もし嫉妬するとすればそれはわたくしではなくかよさんの筈です」
「ええもちろん、あたし嫉妬しています」
かよは昂然と頷いた。
「嫉妬のために躯が焦げてしまいそうよ、――でもね、それはつなさんの嫉妬とは違いますの、あたしは万三郎さまが、あなたのような冷たい、お利巧だけれど情のない、自分勝手な人に好意を持っているのが、口惜しくってお気の毒でじれったいのよ」
「わたくしが冷たい情のない女ですって」
「おまけに高慢で負け嫌いで見栄坊で理屈屋よ」
かよは烈しくまくしたてた。
「万三郎さまはあなたなんぞで幸福になれやしないわ、あなたは万三郎さまを訓戒したり叱ったり、やりこめたりすることはできるでしょう、でも愛してあげることはできやしないわ、愛するというのは、相手の悪いところも欠点もすべてそのままうけいれることよ、あなたにそれができて、つなさん、――できるもんですか、万三郎さま