Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
五
顔つきも娘らしくふっくりとして、小麦色の肌は磨いたように冴えてみえた。
「まるで人が違ったようね」
つなはこう云って、つくづくと見た。
「それで、――いまどうしておいでなの」
五
「あたしのことはあとでお話ししますわ」
とおちづは云った。
「それよりか大変な事があって、それでいそいで来たんです」
「そう、では中へ入りましょう」
つなはこう云って、おちづといっしょに寮の中へ入った。
借りている住居へゆく途中、おちづは用件を話しだしたが、それを半ばまで聞かないうちに、つなはああと叫び声をあげた。
「それで、それでどうしたの」
と彼女は思わず立停った。
「あたし迷ったんです」
とおちづは続けた。
「誰か石倉の中に押籠められているに違いない、その人が助けてもらうために、鼠の首へ手紙を付けたんでしょう、でも、あたしには字が読めないし、うっかり升屋の人にも読んでもらえないでしょう、だって升屋の石倉の中にいるんですもの、みんなその事を知っているかもしれませんから」
「よくそこに気がついたわね」
「ですから、――それはゆうべのことだったんですけれど、姐さんと仲町の家、――これはあとでお話ししますわ、仲町の家へ帰ってから、あたし船宇というお茶屋へいって、おかみさんに読んでもらったんです」