Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
十一
万三郎は単に仕事の上の協力者と考えていたが、印象に残っているのは、もっと切実な、もっと根の深い感じのものであった。
――そうだ、彼はかよを愛していたのだ。
それがいまはっきりわかった。
――彼はおれがあの人を奪ったと思っているのだ。
万三郎は思わず叫んだ。
「誤解です、それは貴方の誤解です、私とかよさんはなんでもありません」
「その名も云うな」
半兵衛はまた絶叫し、
「抜け、このわかぞう」
といきなり斬りつけた。
十一
万三郎は大きくとび退いた。
――誤解はとけない。
半兵衛の思いつめたようすでは、なにを云っても徒労だということが明瞭だった。
――しかも逃げられない。
休之助が倒れている。自分が逃げれば、半兵衛は休之助を斬るだろう。
万三郎は刀を抜いた。
半兵衛は大喝して、上段から二の太刀を打ちおろした。万三郎はさらにとび退いた。万三郎には相手の「飛魚」という突の秘手が怖かった。評判を聞いただけであるし、自分の腕に自信のないわけではなかったが、その突が無類のものだという深い先入観はどうしてもぬけなかった。
「なにを恐れるんだ、斬って来い」
半兵衛は叫んだ。