Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

六

「そりゃあそうだけれど、おめえだってもう赤ん坊じゃあねえんだし、そのつもりになればどっかへ、奉公にだってへえれるしよ」

「いやいや、そんなこといやよ」

抱いた手に力をいれ、半次の胸へ顔を押しつけながら、おちづはあまえた声で身もだえをした。

「あたし奉公になんぞいかないわ、あたしは一生半ちゃんの側にいるの、半ちゃんが地獄へゆくなら、あたしだって地獄へいってよ」

「ばかなこと云うなよちい公」

「ほんとよ、あんたといっしょなら地獄へだってどこへだってゆくわ、あたしあんたと離れたら生きてゆけないのよ」

半次はおちづを押しのけようとした。おちづの躯の躰温が、これまでになく激しく感じられ、髪の匂いも咽せるほどに思われた。

六

「あたし半ちゃんに会うまえは、世の中も人間も、ただ憎くて憎くて、みんな洪水で流されるか、火にでも焼かれてしまえって思っていたの」

おちづはもっとすり寄った。

「おっ母さんと弟の金坊が水で死んでから、あたし二十日ばかり町内の厄介になっていたことがあるわ、そのあいだにどんな扱いをされたかわかるでしょ、乞食よりもひどい、犬も食わないような喰べ残りの御飯に、辻番の裏の物置へ寝かされて、一日じゅう走り使いや子守りをさせられて、おまけになにかっていえば厄介者ってどなられたわ」