Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
「おれたちがお仕置になるって」
「ならねえでどうするもんか」
曲者はふんと云った。
「天下の謀反人が捉まらねえ筈はねえし、捉まってお仕置にならねえ筈もねえ、おらあそれだけはちゃんと知ってるだ」
「――どう思います、休さん」
万三郎は兄を見た。
「こいつ、言葉のようすでは紀伊家の人間ではなさそうじゃありませんか」
「そうらしいな」
休之助も側へ来た。そして、曲者の顔をじっと睨みながら、
「そのほうの名はなんというんだ」
「そんなこと訊いてもむだだ」
「だが親兄弟はあるんだろう」
休之助は静かに云った。万三郎とは違って、彼の調子は静かだが凄味があった。
「いずれにもせよ、そのほうは生かしてはおけない、饒舌ろうと饒舌るまいと、われわれはそのほうを斬らなければならない」
曲者は顔をあげた。
四
「な、なんだって」
曲者は吃った。
「おめえら、おらを斬るってか」
「もちろんだ」
休之助は頷いた。
「そのほうが信じているように、もしわれわれが天下の謀反人だとすれば、いいか、そういう悪人だとすればなおさら、ようすを探りに来た人間などを生かしておく筈はないだろう、そうではないか」
「そんなこたできねえ、そんなことのできるわけがねえ」