Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
少年たちは圧倒された。
少年たちは女にはかなわなかった。年がもっと違っていればよかった、同じ年頃だと女のほうがませている。はっきり意識はしないが相手の胸や腰のやわらかいふくらみが、本能的に「かなわない」ものを感じさせた。そして少女のほうでも、本能的にそのことを知っていた。
「おまえかい、通さないっていうのは」
おちづはいちばん大きな少年を見た。少年は赤くなって、吃った。
「それがどうしたい」
「おまえなんだね、名前を聞かしとくれ」
「女のくせに、ちぇっ、女のくせに」
「名前を聞かしとくれってんだ」
おちづはたたみかけた。
「こっちが名乗ったんだから名乗ったらいいだろう、半ちゃんは井伊さまの御用だから通るよ、おまえはあたしが相手になってやる、名を名乗ってからやろうじゃないか、あたしゃ逃げも隠れもしないんだから」
そしてさっと裾を捲った。
右手で半次を押えたまま、左の手で裾をさっと捲った。
少年たちは胆をつぶした。
捲った裾から、太腿までがむきだしになった。
脛はまだ細いけれども、太腿のあたりは肉がのりかけていた。眼のさめるほど白い、なめらかな皮膚の下にはすでに脂肪が溜まって、つややかにまるく張っていた。