Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

――こういう事情だから自分のことは構わないで、すぐ甲府のほうへ手配をするように頼む。

そういう文面であった。

「たまには三郎も筋の通ったことを云いますね」

休之助は機嫌よく云った。

「甲府へは私がでかけましょう、人数は五人もあれば充分だと思うが、斧田と、こんどは村野や太田、梶原、添島たちにもいってもらえるでしょう」

村野伊平は二の丸大目付の与力、太田嘉助は八丁堀与力の二男、梶原大九郎と添島公之進の二人は町奉行与力で、それぞれ公務を持っているため、これまで江戸を離れる仕事は頼まなかったのである。

「いいだろう」

徹之助も頷いた。

「これが最後の仕事になるだろうし、あとの始末はそのときになってからのことにしよう、しかし、――甲府というだけで、貯蔵所の所在がわからないが」

「蔵人をもういちど痛めてくれませんか、それでだめなら現地で当ってみます、どうせかれらは甲府城を覘うでしょうし、狭い土地のことだからそう探索に困難はないと思います」

「ちょっと申上げたいのですけれど」

つながそう遮った。

表情は冷静であるが、昂奮しているとみえて、額のあたりが白くみえた。

「お話のようすでは、万三郎さまをそのままにしてお置きなさるようですが」