Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

昼夜二交代で、一人は火繩をかけた銃を持っている、食事その他の用で出入りするときには、銃を持ったほうが、絶えず万三郎に覘いをつけて、

――動くなよ、一歩でも動くと射つぞ。

などと、度たび威嚇するのであった。

彼は初めの三日で、脱出することを諦めた、自分が帰らなければ、兄たちがなにか手段を講ずるだろうと思った。

しかし、交代する番士たちの会話を聞いて、一味が甲府で事を起こそうとしているらしい、という情勢がわかると、そのまま安閑としてはいられなかった。

そこでいろいろ脱出を計ってみたが、自分がぬけ出すことは不可能であった。だが不可能では済まない、彼は考えられるだけの手段を考え、実際ぬけ出す隙がないかどうかを、飽きずにくふうし続けた。

そうして、鼠を使う方法を思いついたのであった。

天床の一隅に隙間のあることは、押籠められたときからわかっていた。昼のうちは、そこから微かに外光が漏れるのである。――彼はそこを調べてみて、土台の石と石の間に、赤児の拳くらいの隙間のあるのを発見した。

――これが使えるぞ。

万三郎はそのとき独りでおどりあがった。

それから鼠を使うことを思いつき、手紙を首へ結びつけて、人の足音(番士の交代時間はわかっていた)がするたびに、その隙間から、紐をつけた「鼠の使者」