Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

ちい坊はちい坊で一所懸命にやり、おまえはおまえで職を身につける、それがおまえたち二人には、いちばんふさわしいように思えるんだ、――ほかにも途があるかもしれないが、おまえたち自身でやることが、おまえたちにはいちばん似合っていると思う。――あとは花田の兄に相談すればいいし、私たちが帰って来れば私たちも相談相手になる、わかるだろう半次」

万三郎は二人を押しやった。

「さあ、朝までひと眠りするんだ、ちい坊をいじめるんじゃないぞ」

五

半次とおちづの二人を、つなに任せてから、万三郎も中谷兵馬と同じ部屋で横になった。

「紀州のほうはどうでした」

「案外なほど、楽でしたね」

兵馬は例によって、おちついた柔らかな口ぶりで、ゆっくりと話した。

「土地が狭いうえに、なにしろ領分の中のことですからかれらは公然とやっていたし、われわれが乗込もうとは夢にも思わなかったんでしょう、貯蔵所もすぐにわかったし、夜襲もじつにうまくゆきました」

「林さんがやられたのはそのときですか」

「いや、ずっとあとです」

兵馬はちょっと眼をつむった。

「田辺へは船でいったんですが、夜襲を終って脱出するとき、港のほうへ手が廻ったものですから、陸路を古座の港へぬけようとしたんです」