Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

「私にはなんとも云えない」

やがて徹之助が云った。

「けれども、そこまで考えているなら、ともかく自分の思うとおりやってみるがよかろう」

「有難うございます」

「できたら私のほうと連絡をして、もし困るようなことがあるときには、そう申してよこすがよい、事情の奈何に拘らず、必ず力になるであろうから、――次に半次だが」

そう云って彼は少年を見た。

「そのほうは将来になにか望みはないか」

「――――」

「黙っておらんで、遠慮なく申してみるがいい、いったいなんになるつもりなんだ」

半次は答えなかった。

「ねえ半ちゃん、云いなさいよ」

おちづがおろおろと云った。

「あんたは男だしなにか御相談になって頂くことが」

「うるせえ、黙ってろ」

三

半次は眼も向けずにどなった。

「おめえは、自分の身のふり方せえ考げえてりゃあいいんだ、おいらのことに口を出すな、黙ってろ」

「なにを怒るのだ半次」徹之助が制止した。

「おちづはそのほうを案じて云っているのではないか、なにが不服でそうどなるのだ、甲府へやらなかったのはおちづではない、この私だぞ」

半次は黙って俯向いた。

「――云えないのか、将来どうして身を立てるか、自分に望みはないのか」