轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんせい

新生

島崎 藤村

「東京朝日新聞」1918(大正7)年5月1日~10月5日、1919(大正8)年8月5日~10月24日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 334,815 字 · 663 页

青空文庫

「捨吉も帰って来たものですし、あれとも相談して何とか方法を講じます」

「なにしろ、節の手が悪くなってから、もうかれこれ三年にも成るで」と祖母さんが言った。

「一度医者には診せましたが」と義雄はそれを遮るようにして、「その医者の言うには、これは悪い病気に罹ったものだ、余程の専門家にでも掛けなければ治らない、それにしても、この手はなかなか長くかかる――そう言って節を帰してよこしました。もしまたあんな風で、到底お嫁にも行けないようなものなら、まあ一応は治療をさせて見ての上の話ですが――何処の家にだって片輪の一人ぐらいはよく出来るものです、そう思ってあきらめるんですね」

こういう兄の話は強く岸本の耳に徹えた。

旅にある日、節子を両親に託してから、岸本の心では、どうやら彼女を破滅から救い得たものと考えていた。節子に持上る縁談のことを聞く度に、一層彼は彼女の回復を確かめたように思っていた。旅から帰って来て見た。節子は弱々しい人であった。しかし彼女が廃人としてまで周囲の人達から見られるほど不具なものに成り行こうとは、どうしても岸本には考えられなかった。「片輪の一人ぐらい」