Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

その日、舟小屋へ帰った万三郎は、(和幸での事は除いて)かよについてあらましのことを斧田に話した。

「あんまり意外なのでわけがわからない、あの女がどうしてこんな処へ来たものか」

「たぶんわれわれでしょうね」

斧田又平は云った。

「われわれがこっちへ来たことを敵が感づいたんですよ、それとも、古木邸につなさんが檻禁されているとも考えられますね」

つなを捕えたので、かよが呼ばれたのではないか。と又平はいうのである。もしそうだとすれば、つなが古木家のどこかに檻禁されている、という証拠になるかもしれなかった。

「たぶんそのどちらかだろうな」

万三郎は頷いた。

「それからもう一つ、虎造という下男のことだが、いちど自分の住居へ来いと云ってから、五六日はだめだ、なにか片づける仕事があるから、それが済むまではよその者を入れることはできないと云った」

「おそらく紀州家の例の荷駄じゃあないでしょうか」

「例の荷駄だって、――」

「今日、古木家のうしろを歩いていますと、畑で二人の百姓が話していたんですが、あの屋敷の裏門から、いつも昏れ方になってからだそうですが、人と馬で、なにか荷物を運び出しているということでした」