Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme

Aozora Bunko

「おまえ二十何人かのなかまもいっしょに助けたいと云ったな」

「助けてえです」

伝次は本気だった。

「みんなおらと同様に、なんにも知らねえで使われているんですから、話をすればすぐに」

「まあ聞け、おれたちは観音谷の貯蔵庫に火をかける、あの鉄砲や弾薬は、謀反を起こすための準備だから、火をかけてすっかり焼いてしまうつもりだ。それで、――おまえのなかまのうち、役に立つものは手伝ってもらい、そのほかの者は観音谷から立退いてもらいたいんだ、わかるか」

「よくわかりあんす」

「それには二つの方法がある」

と万三郎は続けた。

「一つはなかまと連絡をとって、外からみんなに呼びかける、もう一つは、おまえが観音谷に帰って、自分の口から説明する、この二つなのだが、おまえはどっちを選ぶか」

「へえ、おらはもうどっちでも、こうしろと仰しゃるとおりに致します」

「信用してもいいか」

伝次はぐっと顔をあげた。暗くてよくわからないが、信じてもらいたい、と訴えるようであった。そして呻くように云った。

「おら旦那がたに、村にいる両親や兄弟の命を預けたようなもんじゃねえでしょうか」

そのとおりである、万三郎は頷いた。