Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lesen Sie 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 244.473 Zeichen · 487 Bildschirme
「ごめんよ、ちい公」
肩から手を放しながら半次はじっとおちづを眺めた。
「あんなふうにして置いてきぼりにして悪かった、でもああするよりほかにしようがなかったんだ、勘弁しておくれね」
「いいのよ、こうしてまた会えたんだもの、勘弁するもなにもないわ、でもさぞ苦労なすったんでしょうね」
「おいらよりもおめえこそ」
こう云って、半次はふと訝しそうな眼をした。
「おめえすっかり変ったな」
二
「着物もきれいな物を着ているし、あたまの恰好やなんか、まるで」半次はちょっと吃った。
「まるで人違いがしちゃったぜ、さっき見たときは、どこかのお嬢さんみてえだった」
「いやだわ、半ちゃん、よしてよ」
おちづは赤くなり、袂をあげて打つまねをした。
「いくら髪や着物が変ったからって、あたしがお嬢さんにみえるわけがないじゃないの」
「だってそうみえたんだよ、――それに」
と彼は眩しそうな眼をした。
「それにおめえ大きくなったぜ」
「――そうお」
「大きくなったし、それになんてったらいいかわからねえけど、なんだかおとなになっちまったような気がするよ」
「あらいやだ、それは髪や着物のせいだわ」
「そりゃあそうさ、でも」