Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
彼は肚をきめた。
「伴れというのは侍だな」
「お三人さまですわ」
なにをとぼけているのかといいたげに、女は彼をせきたてた。万三郎は軒下で停って、手早く若干の銭を彼女に握らせた。
「いつもつまらない悪戯をする連中なんだ、今日はこっちで驚かせてやるからな、三人のところへいって、私がどうしても寄らなかった、ずいぶん先へいってしまったと云ってくれないか」
「それでどうなさるんですか」
「向うがどうするか見てやるのさ、つまりこっちで笑ってやろうというわけなんだ、うまくやってくれ、頼むよ」
まさかでたらめだとは思わない、女は心付を貰ってもいるし、こっちの片棒を担ぐつもりかなんぞのように、心得顔に頷いて、店の中へ入っていった。
万三郎はすばやく、路地口へ身を隠した。
道は人で賑わっていた。しだいに明るくなってくる両側の燈影が、往来する旅客や、馬や、客を求める宿の女たちの、やかましく叫んだり走ったりする姿を、いかにも宿場の夕暮らしく、もの侘しげにうつし出していた。
茨木屋へも数人の客が入った。
――どうしたか。
万三郎は苛々しはじめた。
かなり時が経ったので、やっぱりなにかの間違いだったのかと思い、路地から出ようとすると、店先でさっきの女の声が聞え、すぐに、旅装の侍たちが三人出て来た。