Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
三
「それあ願ってもねえが」
「本当のこった、そのうちおれのところへ来てもらおうじゃねえか、汚ねえ馬小屋みてえなところだが、そこなら悠くり飲めるし、銭も安くて済むからな」
「だっておれなんぞがいっちゃあ、お屋敷でやかましくはねえか」
「うん、いまはだめだ」
虎造は仔細らしく頷いた。
「ちょっとわけがあって、いまは知らねえ者を入れることはできねえが、もう五六日もすれば片がつくだろうから」
「なにかとりこみ事でもあるのかい」
「とりこみ事ってえんでもねえんだが」
万三郎の眼が光った。しかし彼は自分を制した。もうひとこと訊きたいのだが、警戒心を起こさせてはなんにもならない。
「じゃあその片がついたら、いちど虎あにいのところへ呼んでもらうかな」
と万三郎は誘うように云った。
「そのときはひとつ、二三升も下げてゆくとしようか」
三
結城の町を東にぬけると、鬼怒川の流れがある。その河畔を、水戸街道からそれて、二丁ばかりのぼった河岸に古い伝馬船に屋根をかけた、あぶなっかしい舟小屋が繋いであった。
斧田又平と万三郎とは、十日まえからそこに住んでいた。
そこはもと渡し場であったが、数年まえから廃止になったそうで、渡し守をしていた友吉という老人が、渡し舟の上に小屋を造って、独り住んでいたのである。