Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

四

半次はすぐに去った。

四

「ちょっと云いにくいですが」

と万三郎は言葉を続けた。

「もしこれが実現するとすれば、単に政権の顛覆というだけでは済まないでしょう」

「三郎でもそれがわかるか」

「もし、この調書にまちがいがなければ、この日本という国を」

万三郎は口ごもった。徹之助は弟の眼を見つめながら促した。

「怖れることはない、云ったらいいじゃないか」

「この日本という国を異国人の手に売る、ということになるんじゃありませんか」

「おまえにもそれがわかるか」

徹之助は云った。

「これだけのものを見、私の云うことを聞いただけで、三郎にもそれがわかるんだな、――そうなんだ、しかもこれがある程度まで進捗しているということは、もう疑う余地のない事実なんだ、われわれが今日まで探索したところでは、探索して得た資料を総合したところでは、どうしてもそういう結論が出てくるんだ」

「私は頭がちらくらしてきた」

万三郎は額を撫でた。

「いったいこれは、どういう経路からどうして、誰が端緒を掴んだんですか」

「休之助だよ」

徹之助はこう云って、脇にある小机の抽出から、四五枚の二朱銀を取りだし、万三郎の前へ並べてみせた。