Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
三
万三郎は閉口した。
「なんだかわけのわからないことばかりだが、そのお嬢さんというのはなんだい」
「おれだって知らねえさ」
少年はどなり返した。
「どこの人だか知らねえけど、きれいなお嬢さんがおれにそう頼んだんだ、それでおいら小父さんの来るのを見張ってたんだ」
「その人は私の名を知ってるのか」
「ちぇっ、あたりきじゃねえか」
少年は舌打ちをして云った。
「おいらはこっちへゆくぜ、小父さんは門前町の横丁へ入って、あいつらをまいていかなくっちゃだめだよ、わかったかい」
三
紀州家の二人をまくために、芝の山内のほうまで遠まわりをした。
それから築地へ向ったので、増六へゆき着いたのはもう黄昏であった。増六は海に面した角地にあり、家は古いけれども、構えは大きかった。表側は二階造りで、裏には五つばかり座敷のある平屋が付いていた。もとは料理茶屋でもしていたのだろう、中庭もかなり広く、洒落れた配置の樹石のあいだに腰掛なども見えた。
万三郎は二階の部屋にとおされた。まえにそう知らせてあったらしく、中年増のはきはきした女房が出て、自分でその部屋へ案内をし、着換えも手伝ってくれた。
「こんなに汗になっていらっしゃる、ちょうどお風呂が沸いたところですから、すぐおはいりなさいましな」