Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
四
「――ふしぎなことをする人物だな」
「姐さんも困っていますわ、義理も悪いしなんだか気持がおちつかないって、――ですからお手当はそのままちゃんとしまってあるんですのよ」
万三郎は渋い顔をした。
――この人物だけが未解決だ。
蕨めしで辛きめにあっているので、彼としてはその正体が知りたいし、できることなら対決したい相手であった。
――だが、まあいいだろう。
と万三郎は自分にいった。
――もしかすると将来、意外なところで会うかもしれないし、そうでないにしても、一つくらい解決のつかない事のあるほうが、含みがあっていいかもしれない。
「あの船の老人を思いだしますねえ、花田さん、じゃあない吉岡さん」
向うから斧田又平が呼びかけた。
「鬼怒川べりの繋ぎ船にいた友吉爺さんですよ、どうしていますかね」
「さあね、あのまま伝右衛門の家にいるか、それともまた船を繋いで、独りで暢びり暮しているでしょうな」
結城の町の「大めし」という飯屋、そこで会った古木家の下男の虎造、そんなことが次つぎに思いだされた。また例の金杉の権あにいの子分の、三島や屁十の話が出て、半次が腕捲りをした。
「あの二人の野郎、こんどどっかで会ったらものも云わずに殴りつけてやる、二人とも手か足をぶっ挫いてくれるから」