Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
六
「かよという女が五人の侍を伴れて、四五日まえに下総のどこやらへ追手に立った」と云うのである。
――花田万三郎のこととなるとかよ女史はまるで狂人だからな。
浪人たちはそう云っていた。
六
「それは慥かですね、万三郎のことになると狂人だと云ったのは」
「はい、そのときお名前を初めて聞いたのですから」
「甲野にいた娘です」
と休之助は兄に云った。
「詳しいことは略しますが、三郎が長崎から出て来るとわかって、甲野の家を出ました、三郎がつなを嫁に欲しいと云って来たとき、自分が三郎の嫁になるのだ、と云っていたそうです、ほかにもごたごたした事がありましたが、今の話のようすでは、慥かに甲野にいたかよに相違ありません」
「しかし、――あの仲間に入るという条件があったのか」
「あるんです、しかもこれはなかなか重要なことですが」
と休之助は云った。
「お浜屋敷の支配に、渡辺蔵人という者がいます、次席で五百八十石の物頭ですが、これが妻を亡くして、かよという娘を後添いに欲しがっていました、非常な執心で、甲野の父はずいぶん困っていましたが、かよはどうしても承知しなかったのです、――ところがこの春、渡辺蔵人は小田原河岸のほうへ首席支配に変りました、かよは他に身寄りのない娘ですから、そこにいる以上は蔵人を頼っていったに相違ありません」