Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

四

ということは、万三郎の性格を知っているかよにはよく了解ができるのであった。

――誰だって万三郎さまにはかなわないわ。

かよは心のなかで呟いた。

――万三郎さまの底無しの愛情にかなう者はありはしないわ。

半兵衛は語り終った。

「私は新しい世界を知ったように思った、慥かに、暗い世界から明るい世界へ出た、これはまだ私の知らない、初めて見、初めて感ずる世界だ、しかし私はもう石黒半兵衛ではない」

「――どういう意味で」

「花田さんは私に、剣士として立直れと云ってくれた、だがそれは不可能だ、剣の道は清高廉直でなければならない、私はいちど節操を売った。剣士として立直ることは、かつて剣士であった石黒半兵衛の良心がゆるさない――だから、私は自分の過去のつぐないをしようと決心した」

半兵衛は初めて力づよくかよを見た。

「私は花田さんたちの仕事に、蔭から助勢をするつもりだ、私にできるのは剣を使うことだけだが、せめてその剣でだけなりとお役に立ちたい、――こういうわけでやって来たのだ」

そして初鹿野の宿でかよを見かけ、それからずっと駕籠のあとを跟けて来た、ということであった。

「よくわかりました」