Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

七

云いざまに、万三郎は刀をあげて斬り込んだ。相手は脱兎のように逃げた。そのとき初めて、馬子がこの騒ぎに気づき、仰天して棒立ちになった。

「斧田さん馬だ」

万三郎はこう叫びながら、逃げる三人をなお七八間も追った。馬子はうろうろし、馬を放して、道から田の中へとびおりた。

斧田又平が馬を捉まえた。

「乗って下さい」

万三郎が叫んだ。

うしろから来る三人も、もう手出しをする勇気はない。万三郎は引返して来て、すでに馬上にいる斧田又平のうしろへ、(鞍外れであったが)巧みにとび乗った。

「おらの馬をどうするだあ」

田の中から馬子が喚いた。万三郎は枝道のほうへと、馬を疾駆させていった。

七

「どこでやられたんです」

馬を走らせながら万三郎が訊いた。斧田は向い風に息が詰るとみえ、とぎれとぎれに答えた。

「結城の手前の江川というところです」

「結城へはまだゆかなかったんですね」

「いやいちどゆきました」

斧田は馬の速度を少し緩めた。

「葛西屋という宿屋へいったんですが、つなさんはいないらしいし、どうもようすがおかしいんです」

「つなさんがいないんですって」

「宿の者はちょっとでかけたと云っていましたが、すぐ帰るから待っているように、むりやり上へあげようとするんです、そして、それは主人らしい男でしたが、そう云いながら眼くばせをすると、下女の一人が